ドライマウス治療 |
アンチエイジングの敵「ドライマウス」の診断とドライマウス治療について
下記の様な症状に心当たりのある方は、一度受診されることをお勧めします。
口腔水分計「ムーカス」が瞬時にドライマウス診断
舌を突出した状態で、センサーの全面が舌背の測定部位に垂直になるように圧接します。
「ピッ」という音で測定が開始され、そのまま約2秒待ちます。
「ピピッ」という音が鳴れば、測定終了です。
測定結果は数値と5段階のレベルサインの両方で表示されます。
口腔内の乾燥状態が患者様にもわかりやすく、視覚的にも確認できます。
今まで明確な診断基準が無かったドライマウスですが、シェーグレン症候群の診断基準を準用しています。
以前のガムなどを咀嚼して唾液量を測る方法は高齢者には難しいですが、この測定器なら唾液をうまく出すことができない高齢者の方などでも測定が可能です。意識状態あるいは全身状態にかかわらず使用でき、広い範囲の患者さんに適用できます。
超高齢社会を迎え、口腔乾燥を訴える患者さんが増加しています。口腔乾燥症(ドライマウス)は、う蝕、歯周炎を増悪させたり、摂食・嚥下障害による誤嚥性肺炎、舌痛症、味覚異常、カンジダ症を誘発するなど、口腔内環境に諸影響を及ぼします。さらに、口腔内の免疫力低下による感染症の罹患など全身状態悪化の引き金にもなります。それ故、日常臨床においては、患者さんの口腔乾燥状態を把握しておくことがとても重要です。
ドライマウスとは
ドライマウスとは、唾液の量が減少したりすることによって起こるお口の中の乾燥感です。しかし、原因や症状は多種多様なので、あなたの病気をドライマウスと診断することは簡単ではありません。私が患者さんにドライマウスのお話をする場合には“水分が減った人”と “唾液が作れなくなった人”がいると説明しています。前者は唾液を作る能力は正常であるのに体の水分が減ってしまったため口が渇く人です。糖尿病の方、口呼吸をしている方などにみられます。後者は唾液を作る能力が低下してしまった場合で、安定剤や血圧を下げる薬を飲んでいる方、最近話題のシェーグレン症候群の方になどに多くみられます。また、ドライマウスは、原因を問わず中年以降の女性に多くみられるという特徴があります。この様に一概にドライマウスといっても原因がいくつもあり、原因によって治療法が異なります。よく検査をする必要があります。しかし、ドライマウスはまだよく判っていないところの多い病気です。そのため、自分の病気がドライマウスだと判るまで、何年も悩み続けていた方もいます。「年のせいだ」とか「気のせいだ」中には「頭が変になったのではないか」といわれ悩んでいた方もいました。舌が痛い・ざらざらする、乾いたものは食べられない、味がよく分からなくなった、いくら調整しても入れ歯が合わないなどの症状が有ればドライマウスを疑ってみてください。当院ではドライマウスについて、患者様に詳しく説明させていただき、それぞれの患者様に応じた治療計画を立てて、治療を行っております。あなたもドライマウスについて知識を高めましょう。